ホテル旅館業務には(事業形態によりますが)、宿泊業、飲食業、客室清掃があります。私もフロント、レストラン、婚礼販売&料飲サービスを経験している。後輩はフロントから人事に異動になった。事務職から現場への異動は常にあることで、ディナーショーや結婚式等、人手が足りない日は全館からのヘルプ要請がありスタッフ総出であった。ホテルや旅館は事務職と現場の両方のスキルが求められる。
特定技能14業種の中には隣接する職種も多い。例えば、「宿泊業」「外食業」「ビルクリーニング」がそうであるし、「介護」も人のお世話をする職業である。
技能実習制度は、低収入でも転職が不可能なため、継続して働くことができないと判断した実習生は失踪という道を選んでしまう。そのうえ失踪者を専門とする職業あっせん業者や偽造の在留カードを作ってくれる業者が存在するため、問題の解決は難しい。
新設される「特定技能」という在留資格は転職が可能であるため、労働者側にも働き場所を選択する自由が発生するが、失業した場合、簡単に次の職場を見つけられるのか疑問である。
技能実習生以上に、けた違いの失踪者が生じてしまわないか不安である。
個人的には、在留資格の「技術・人文知識・国際業務」のように、「宿泊業・外食業・ビルクリーニング・介護」と複数の枠組みを設け、範囲内で業種を選択できる仕組みを考えて欲しと思う。それぞれに認定試験が設けられる予定なので難しと思うが、職種の選択の幅を広げることで、より長く働ける工夫を考えて欲しいと思う。